学校を辞めた日

私が大学を辞めることを
決意したとき

一番強く背中を
押してくれたこと

それは
「ここから抜け出したい!」
という気持ちでした

それをハッキリと
誰かに話したことはありません

「新しいことに挑戦したい」

「興味のある分野の学びを深めたい」

「安定した条件の仕事につきたい」
など・・・

周囲には理解されやすい
理由を選んで話していました

どれも嘘ではなかったけれど

それらの理由だけでは
踏み出せなかったかもしれません

「ここから抜け出したい」

ある意味
とてもネガティブで
消極的なこの理由

その想いは初めから明確に
意識していたわけでは
なかったように思います

人間関係の悩みや
環境への不満

不器用な自分への怒りや
焦りなどが常に渦巻いている

「ここ」

愚痴を言っても
現実逃避をしても
ただ時間だけは過ぎていく

それが、とにかく辛かった

友達との関係も微妙で
何となく居心地が悪くて

でも、そんな小さな理由で
学校を辞めるなんて絶対ダメだよね…

私がもっと努力すれば

もっと人から好かれれば

もっと、もっと…

そうやって
どうにもならないほどの
自己嫌悪に陥ったある日

どっぷりと
自分の心の沼に沈んで

息もできないような
心境になったその時

「ここから抜け出したい!」

そう、強く思ったのです。

学校を辞めた日

July 8, 2017

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